2018.12.17

平成最後の有馬記念で、「レジェンド」
オジュウチョウサンに馳せる夢

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 オジュウチョウサン(牡7歳)が有馬記念(12月23日/中山・芝2500m)挑戦を表明してから、にわかに注目を集めた馬がいる。

 1992年の有馬記念を勝ったメジロパーマーだ。

 両者には、ともに”障害帰り”という共通点がある。

 競走馬として、ワンランク低く見られがちな”障害帰り”でも、メジロパーマーのように有馬記念を勝った馬がいる。オジュウチョウサンだって――という論法で引き合いに出されたわけである。

オジュウチョウサンは有馬記念でどんな走りを見せるか ただ、同じ”障害帰り”でも、メジロパーマーとオジュウチョウサンに共通するところは、そう多くない。

 メジロパーマーは、1991年に障害レースを走る前、すでにその年の札幌記念(当時GIII、現在はGII。札幌・芝2000m)を制した重賞ウイナーだった。ところが、生まれながらに気性が悪く、札幌記念後は重賞ウイナーらしからぬ凡走を繰り返したため、先々を危ぶんだ陣営の判断によって、障害に活路を求めることになった。

 余談だが、このメジロパーマーの同期には、メジロマックイーンとメジロライアンという2頭のGI馬がいた。当時の有力牧場主兼馬主だった『メジロ』のオーナーにとっては、いわゆる当たり年。それゆえ、いかに重賞ウイナーとはいえ、この2頭ほど期待されていなかったメジロパーマーを障害馬にすることは、さほどためらいがなかったと思われる。