ジャパンC、穴党記者が「打倒アーモンドアイ」に指名した意外な4頭 (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 ジャパンCはこの秋3戦目。叩き良化型のルーラーシップ産駒としては、確かに絶好の走り頃だが、この短期間で関東への長距離輸送が3回、という点については不安が募る。しかし吉田記者は、次のように語って周囲が抱く懸念を払拭する。

「関東圏への3度目の長距離輸送。ここ2戦も前でしのぐ、きつい競馬をしてきたことを思えば、上昇度という点を含めて、同馬に対して疑問を感じるのはわかります。とはいえ、1週前の時点で、トモの膨らみは文句なしの状態でした。馬体のシルエットや調教の動きからすれば、秋3走の中で一番の出来に思えます。

"超"がつく極悪馬場となった昨年のGI菊花賞(京都・芝3000m)を勝った実績とスタミナは伊達ではなく、ここ2走は先手を奪ってもスピード負けすることなく、確かな存在感を示してきました。ベストとも思える芝2400m戦で、適度に上がりのかかる競馬を演出できれば、ここ2走の積極策が実を結ぶことでしょう」

 そして、吉田記者はもう1頭、穴中の穴の名前を挙げた。

ウインテンダネス(牡5歳)です。前走のGIIアルゼンチン共和国杯(11月4日/東京・芝2500m)では、2度目の騎乗となる松岡正海騎手が手綱をとりましたが、ハナを切ってスローペースを引きつける形で4着。この形では、今ひとつ持ち味が出なかった印象を受けました。

 同馬のベストパートナーは、やはり今回鞍上を務める内田博幸騎手。これまでに4回騎乗して、2勝、2着1回、3着0回、着外1回と、この馬の能力をもっとも引き出していて、ここでも期待が持てます。

 中2週で再度の関東遠征となりますが、この秋はジャパンCを目標としたローテーションで、まだ上積みは見込めそうです。持ち時計があり、気分よく行けば、アッと言わせられるだけの下地はありますよ」

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