2018.11.18

調教師が認める素材。テンペスタージは、
兄フェノーメノ以来の大物か

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

厳選!2歳馬情報局(2018年版)
第26回:テンペスタージ

 国内の平地GIでは最長距離となるGI天皇賞・春(京都・芝3200m)。この伝統の舞台において、2013年、2014年と連覇を遂げたのが、フェノーメノ(牡/父ステイゴールド)である。

 2011年にデビューした同馬は、翌春にGII青葉賞(東京・芝2400m)を快勝して、GI日本ダービー(東京・芝2400m)へ駒を進めた。同レースでは、直線に入ると、先に抜け出したディープブリランテを猛追。壮絶な叩き合いを繰り広げて、内、外離れた2頭がまったく並んでゴール板を通過していった。

 どちらとも言えない状況だったが、勝利をモノにしたのはディープブリランテ。フェノーメノはわずかハナ差に泣いた。それでも、世代屈指の実力があることを十分に証明した。

 その年の秋には、古馬との対戦となるGI天皇賞・秋(東京・芝2000m)に参戦。3歳馬ながら1番人気に推され、好位から堂々たるレースを披露したが、内から伸びてきたエイシンフラッシュに半馬身かわされて、またも2着と涙を飲んだ。

 フェノーメノはGI制覇にあと一歩足りない状況が続いたが、古馬になってついに栄冠をつかんだ。2013年の天皇賞・春である。

 圧倒的1番人気のゴールドシップが伸びを欠いて5着に沈むなか、フェノーメノは4コーナーで先頭を捉えると、力強く抜け出して快勝。2着トーセンラーも寄せつけず、悲願のGIタイトルを手にしたのだ。

 その後は長期休養もあって、不本意な成績を重ねたが、5歳の春に再び同じ舞台で輝きを取り戻した。連覇を遂げた2014年の天皇賞・春だ。