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あのジェンティルドンナの全妹、
ドナアトラエンテがもうすぐデビュー (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 その偉大なる名牝ジェンティルドンナの妹が、まもなくデビューを迎える。美浦トレセン(茨城県)の国枝栄厩舎に所属するドナアトラエンテ(牝2歳/父ディープインパクト)である。

ドナアトラエンテは偉大なる姉に続くことができるかドナアトラエンテは偉大なる姉に続くことができるか 育成を行なったノーザンファーム空港牧場の伊藤賢氏は、春の取材でこの馬への高い手応えを語っていた。

「ドナアトラエンテは、順調に育成を進められました。動きはいかにもディープインパクト産駒の牝馬という印象で、バネがあって、軽さもあって、切れそうなイメージです。直線の長いコースがよさそうですね。育成当初から、本当にバランスがよくて、いい馬でした」

 デビュー戦の予定は、8月5日の2歳新馬(新潟・芝1800m)。新潟競馬場といえば、日本一長い直線を持つコース。伊藤氏が望む舞台ゆえ、その切れ味をいきなり発揮するかもしれない。

 さらに伊藤氏は、ジェンティルドンナとの比較などを踏まえて、こんな評価も口にしていた。

「ジェンティルドンナは、ディープインパクト産駒らしい牝馬という感じではなかったので、2頭は違うタイプだと思いますね。ただ、どちらがいい、悪いという話ではありません。妹もいい馬ですから。

 気性面も、さしたる問題はありませんね。折り合いに不安のない一族ですし、走っていても無駄な力みがありません。そこは、頭のよさを感じます」

 姉のジェンティルドンナとは、またひと味違った雰囲気を持つドナアトラエンテ。実際のレースでは、どんなパフォーマンスを発揮するのか。間近に迫った初陣に注目である。

◆穴党記者が耳打ち。1番人気が強いレパードSでも高配当狙える3頭>>

◆小倉記念は人気薄馬に希望あり。牡6歳が「重賞初制覇」で男をあげる>>

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