2018.07.07

飛び交う札束で、もう大変。
今夏セレクトセールの注目馬を総チェック

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Kyodo News

7月10日(火)2日目(当歳馬)

 当歳馬セールの楽しみのひとつが、新種牡馬産駒が初めて登場することにある。今年は日本ダービー馬ドゥラメンテや、香港CなどGI6勝のモーリスの初年度産駒が登場する。

 336番・ダイワパッションの2018(牡)はドゥラメンテの初年度産駒にして、今年の皐月賞馬エポカドーロの半弟(父馬が違って母馬が同じ。父はオルフェーヴル)。兄は2015年のこのセールで3672万円だったが、この馬は”皐月賞馬の弟”という大きな付加価値が加わり、高額落札が予想される。新ひだか町・田上徹氏の生産馬。

 348番・スノーパインの2018(牡)は、イギリスで14戦14勝の世界的名馬フランケル産駒。フランケルは日本でもソウルスターリング(オークス)、モズアスコット(安田記念)といったGI馬を出している。本馬の兄タワーオブロンドンは現3歳で、GII京王杯2歳Sなど重賞2勝の活躍馬だ。ノーザンファーム生産。

 364番・シルヴァースカヤの2018は”ノーザン+ディープ+牡馬”。全兄シルバーステートは重賞勝ちはないものの、圧倒的な強さで5戦4勝の成績を残し、”幻のGI馬”と呼ばれた逸材だった。現2歳の全兄リストも2億8080万円という高値で落札されている。

 375番・レーゲンボーゲンの2018(牡)は今年のGI天皇賞・春を勝ったレインボーラインの半弟。父はキタサンブラックの父ブラックタイドなので、兄同様に中長距離戦線での活躍が期待される。ノーザンファーム生産。

 400番・リアアントニアの2018も”ノーザン+ディープ+牡馬”。母はカナダ2歳牝馬チャンピオンで、米GIのBCジュヴェナイルフィリーズの勝ち馬。初仔で現2歳の全姉リアオリヴィアは未出走だが、牝馬にしては高額の総額7000万円がついたシルクレーシングの募集馬だけに、全弟のこの馬の評価も高くなりそうだ。

 401番・シュガーハートの2018(牡、父ブラックタイド)は、昨年引退したキタサンブラックの全弟。昨年上場された現1歳の全兄は1億5660万円で落札されている。1年前に比べ、キタサンブラックはGI2勝を加え、史上最多賞金獲得馬という肩書きを加えており、この馬の価値も上がっている。日高町・ヤナガワ牧場生産。

 422番・フリーティングスピリットの2018(牡)は前述のモーリスの初年度産駒。母は全欧チャンピオンスプリンターという一流馬で、世界レベルのスピードが期待できる配合馬だ。