NHKマイルCで、過去の「100万馬券の立役者」と似た3頭がいた (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 例えば、先述のジョーカプチーノは2走前にGIIIファルコンS(中京・芝1200m)で優勝。同じくマイネルホウオウも、3走前のオープン特別・ジュニアC(中山・芝1600m)を勝っていた。

 ただ、そうした実績がありながら、直前の敗戦などによって人気を落としてしまった。ジョーカプチーノはファルコンSのあと、GIIニュージーランドT(中山・芝1600m)で3着に敗れ、マイネルホウオウはGIIスプリングS(中山・芝1800m)で3着、続くニュージーランドTで7着に敗れて、その評価を下げた。

 今回も狙うべきは、こうした馬たちだろう。オープン以上のレースを勝っていながら、直前のレース、とりわけニュージーランドTで敗れて、人気が急落しそうな馬だ。

 今年のメンバーでは、カシアス(牡3歳)とリョーノテソーロ(牡3歳)がそれに当てはまるが、より妙味があるのは、リョーノテソーロだろう。

 同馬は、ダート戦の未勝利、500万下と連勝したあと、芝のオープン特別・クロッカスS(1月27日/東京・芝1400m)も勝って3連勝を飾った。しかし、続く前走のニュージーランドT(4月7日)で8着に敗戦。それによって、人気が急降下している。

 スポーツ紙や競馬専門紙の評価を参考にすれば、おそらくふた桁人気になることは間違いないが、過去の例からして、巻き返しは十分に考えられる。

 だいたい前走は初の1600m戦と、不安要素が多かった。トリッキーな中山の芝コースに戸惑った感もある。クロッカスSを勝った東京コースに戻って、再び実力の高さを示してもおかしくない。

2 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る