絶対女王を追う、2番手以下は大モメだ。最新「3歳牝馬ランキング」 (5ページ目)

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  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 5位には、ミュージアムヒル(父ハーツクライ)、プリモシーン(父ディープインパクト)、サトノワルキューレ(父ディープインパクト)、アンコールプリュフィニフティ(父ディープインパクト)の5頭がランクインした。桜花賞における混戦の2着争いを予感させるものであるが、それぞれの選者が「どうしても推しておきたい1頭」といった感もある。

土屋氏
「ミュージアムヒルは、この世代における"物差し"と言える馬。マウレアとは接戦の好勝負を演じていること、さらにふわふわした走りがここに来てしっかりしてきたことから、逆転の可能性を秘めた存在です。

 早々に桜花賞を捨てて、目標をオークスに切り替えたこともプラス。次走のスイートピーS(4月29日/東京・芝1800m)できっちり権利を獲って本番に駒を進められれば、距離延長も味方して大駆けがあってもおかしくありません」

木南氏
「プリモシーンは、GIIIフェアリーS(1月7日/中山・芝1600m)から本番へ直行というローテーションに、オーナーや牧場の"意地"を感じます。シンザン記念から直行するアーモンドアイも、同じくシルクレーシングの所有馬。ともに、直前の気配にはしっかりと目を配りたいところです」

吉田氏
「サトノワルキューレは、新馬勝ちからおよそ2カ月の休養を挟んで臨んだ復帰戦の梅花賞(3着。1月27日/京都・芝2400m)で馬体重を6kgも減らしていました。その後、中5週で挑んだゆきやなぎ賞(1着。3月10日/阪神・芝2400m)でも再びマイナス6kg。牝馬が馬体を減らし続けているのはいい傾向ではないのですが、ただ450~460kgのディープ産駒で、細く見せないのはプラス材料でしょう。

 また、牝馬にしては精神面がどっしりとしているのも心強い限り。超A級のポテンシャルを秘めており、しっかりと状態が整っていれば、かなりやれる器です。GIIフローラS(4月22日/東京・芝2000m)からオークスまでの、中3週という間隔の問題をクリアできれば、牡馬相手に芝2400m戦を勝ったことを大きなアドバンテージとして、オークスに挑めると思います」

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