高松宮記念は3タイプの穴馬「前哨戦2着・前走惨敗・7歳」で幸せに (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 しかし、続く前走のオーシャンSでは3番人気に推されながら9着と惨敗を喫した。その結果、高松宮記念では10番人気という低評価に甘んじたが、レースでは急落した評価に反発するかのように3着と奮闘した。

 そんなハクサンムーンと臨戦過程が似た馬が、今年もいる。シャイニングレイ(牡6歳)である。

 もともと2歳時には、GIIホープフルS(中山・芝2000m)を勝っている素質馬だが、ケガによっておよそ2年間の休養を余儀なくされた。

 復帰したのは、昨年の春。ダート戦、芝の中距離戦なども試されたが、3走前に芝1400m戦のオープン特別を完勝。短距離戦で復活への活路を見出されると、続く2走前のGIII CBC賞(2017年7月2日/中京・芝1200m)も制し、重賞2勝目を飾って完全復活を遂げた。

 同レースでは、33秒2の上がりタイムをマークして、4コーナー15番手から差し切るド派手な勝ち方を披露。スプリント戦線に「新たなスター誕生か」と脚光を浴びた。

 ところが、休み明けの前走・GII阪神カップ(12月23日)では、まさかの18着惨敗。この負け方からして、今回は人気落ち必至な状況にある。

 この過程は、まさにハクサンムーンにそっくり。およそ3カ月ぶりの実戦となるが、その間にうまく立て直しが図れていれば、状態がガラリ一変していることも考えられる。再度、素質馬の巻き返しに期待してみるのも悪くない。

 最後に、過去の穴馬の例から狙ってみたいのは「7歳馬」だ。

 冒頭で記した2009年のソルジャーズソングと2011年のアーバニティは、いずれも7歳馬だった。

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