高松宮記念はスプリンター系の桜花賞馬レーヌミノル「復活の舞台」だ (3ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki  photo by Ito Yasuo /AFLO

 レーヌミノルにとって最大の強敵となるのはスプリンターズSを2連覇中のレッドファルクス(牡7歳・尾関知人厩舎)だろう。昨年のこのレースは3着に敗れたが、稍重馬場と展開が合わなかったと見ている。芝1200mでは1分07秒台を出す馬だが、昨年の勝ち時計は1分09秒0だった。

 中京競馬場自体はダートを含め4勝を挙げている得意コースで、一昨年のGIII CBC賞(中京・芝1200m)では1分07秒2の自己最速タイムを計時している。今年7歳となるが、このレースにおいて、7歳以上馬は2010年キンシャサノキセキ(7歳)、2011年キンシャサノキセキ(8歳)、2015年エアロヴェロシティ(7歳)と、のべ3頭が勝利しており、年齢を気にする必要はなさそうだ。

 レッドファルクスの前走はGIII阪急杯(2月25日/阪神・芝1400m)で3着と敗れたが、4コーナー15番手(18頭立て)から上がり3F(ハロン)で33秒4という鋭い脚を使っており、力は見せている。ここを目標に仕上げてくるはずで、馬場さえ良ければ、好走は必至だろう。

 血統的なネタとしては、親子制覇がかかるキングハート(牡5歳・星野忍厩舎、父オレハマッテルゼ)、ダイアナヘイロー(牝5歳・大根田裕之厩舎、父キングヘイロー)も応援したい。GIIIオーシャンS、GIII阪急杯と、ともに前哨戦を勝利して勢いに乗っている。親子制覇となれば、2009年ローレルゲレイロ(父キングヘイロー)以来9年ぶりとなる。

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