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スプリングSは「ひっそり系穴馬3頭」が
目立たぬように隠れているぞ (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Sports Nippon/Getty Images

 こういうタイプの馬は、派手さはないものの、きちんと実力は兼ね備えている。そのため、ときに人気の盲点となって上位に食い込むことがあるのだ。

 今回、このパターンにハマりそうなのは、カフジバンガード(牡3歳)か、ライトカラカゼ(牡3歳)か、といったところだが、ここでは重賞経験1戦ながらライトカラカゼを推したい。

 昨年6月にデビューした同馬は、その初陣で2着に敗れたあとに長期休養に入った。結局、未勝利を脱出したのは12月、3戦目のことだったが、その直後に挑んだGIII京成杯(1月14日/中山・芝2000m)で4着。中団からしぶとく伸びる走りは悪くなかった。

 それでも、この結果と内容が高い評価を受けることはないだろう。相手関係もあるが、ライトカラカゼ自身、決して派手な存在ではないからだ。

 おかげで、今回も人気は望めないが、こうしたやや地味な馬が過去にもこの舞台で好走している。また、中山・芝2000m戦を勝ち上がっていることを考えれば、軽視しすぎるのは禁物だ。

 続いて注目したいのは、直前に500万下を勝ち上がったばかりの人気薄馬である。

 2009年に8番人気で2着となったレッドスパーダは、デビュー戦を勝ったあと、2戦目の500万下特別では5着に終わったものの、3戦目の500万下を快勝してスプリングSに挑んだ。

 この時期に500万下を勝っているのだから、力があることは疑いない。しかしながら、父がマイル戦以下で活躍したタイキシャトルで、同馬もそれまでにマイル戦しか経験していなかったため、血統面から距離が200m伸びることが不安視されてしまった。

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