人気馬が強いクイーンCでも、穴党記者「渾身の5頭」には根拠あり!

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Spots Nippon/Getty Images

 3歳牝馬によるGIIIクイーンC(2月12日/東京・1600m)は、のちに活躍する名牝を数多く出している注目の一戦。事実、過去10年の連対馬で、その後にGIを制した馬が6頭もいる。

 そうしたレースの性格を反映してか、人気馬の信頼度の高いレースでもある。過去10年の1番人気馬を見ても、5勝、2着1回、3着1回、着外3回と、上々の成績を残している。

 ということは、穴党の出番はないのだろうか。

「確かに先のことを考えると、素質馬であるほど、ここで賞金を上積みしておきたいのは当然のこと。今年も、GI阪神ジュベナイルフィリーズ(12月10日/阪神・芝1600m)で3着だったマウレア(父ディープインパクト)あたりは、現在の収得賞金では桜花賞出走には心許ないので、ある意味"目イチ"で仕上げてくると思います。本命党なら、間違いなくこの馬を推すところです」

 悩ましい表情でそう語ったのは、スポーツニッポンの「万哲」こと小田哲也記者。ただ、それでも好配当ゲットに向けて自らのスタンスは崩さない。

「2勝馬や、重賞で実績を残している馬に人気が偏るようであれば、"穴馬"として、勝ち上がったばかりの1勝馬などに食指が動きます。まして、今回は人気が割れそうですから、思わぬ組み合わせで高配当ということも十分に考えられます」

 小田記者が言うとおりである。実際、クイーンCは人気馬が強いレースではあるが、3連単の配当は過去10年のうち、8回は万馬券となっている。人気馬が安定しているわりにはオイシイ配当が得られるのが、このレースの特徴とも言える。

 そこで、小田記者は「ディープインパクト産駒は今週末の雨予報が気になるところ」と言って、デビュー戦を勝ってここに臨むロフティフレーズ(父ロードカナロア)を推奨する。

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