ホープフルS「穴党記者が熟考した4頭」で、この1年を大逆転勝利だ (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sports Nippon/Getty Images

 一方、日刊スポーツの木南友輔記者は、これまでのホープフルS好走馬の"その後"から、このレースで走る馬の傾向について触れる。

「レイデオロを管理する藤沢和雄調教師は、『この時期に(2歳馬が)中山の芝2000mを走るのは負担が大きいよ』とよく言います。確かにホープフルSを勝った馬は、その後に低迷期があったり、伸び悩んだりしています。オープン特別時代も含めて調べてみると、ホープフルSを勝って次のレースでも勝利している馬は、10年前のマイネルチャールズが最後でした。

 そうした状況の中で、とりわけ反動が出やすいのは、新馬戦→ホープフルSと連勝するような素質馬。3年前の勝ち馬シャイニングレイもそうでした。そんな同馬が、今年のCBC賞(中京・芝1200m)を制覇。そこからわかることは、この舞台ではその馬の完成形が中距離やクラシックディスタンスに合う馬でなくてもいい、ということ。例えば、新馬勝ちから、その勢いのままここでも張り切って走り抜いてしまうような、能力を秘めた馬を狙うのが正解なのかもしれません。

 今年のレースで言えば、タイムフライヤー(牡2歳/父ハーツクライ)、ルーカス(牡2歳/父スクリーンヒーロー)、フラットレー(牡2歳/父ハーツクライ)といった『実力厩舎の大物感のある馬』よりも、魅力を感じるのは『即効性のありそうな無敗馬』。そういう馬を狙ってみたいですね」

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