GIホープフルSの勝ち馬を血統で知る。ここで負けたら年は越せない (3ページ目)
中山は初コースとなるが、兄モーリスは中山で4戦してダービー卿CT(芝1600m)など3勝。父スクリーンヒーローの産駒にはGI有馬記念を勝ったゴールドアクターもいるように、血統的には相性の良い舞台だ。上位争いが期待できる。
マイハートビート(牡2歳・高橋義忠厩舎)は紫菊賞(10月14日/京都・芝2000m)の勝ち馬。兄にGII京都新聞杯(京都・芝2200m)を勝ち、日本ダービー2着のサトノラーゼン、GIIIチャレンジC(阪神・芝2000m)を勝っている現3歳のサトノクロニクルがいる血統だ。
上記の兄2頭は3歳を迎えてから初勝利を挙げていただけに、2歳時に既に2勝しているこの馬には兄たちを超える活躍が期待される。前走のGIII京都2歳Sは7着に敗れているが、大きく出遅れて流れに乗れなかったためと敗因がはっきりしており、巻き返しが期待できそうだ。
フラットレー(牡2歳・藤沢和雄厩舎)もハーツクライ産駒で、姉バウンスシャッセ(父ゼンノロブロイ)はGIIIフラワーC(芝1800m)、GIII中山牝馬S(芝1800m)など中山での2勝を含む重賞3勝を挙げている。昨年の勝ち馬であるレイデオロと同じ藤沢和雄厩舎の管理馬ということもあり要注意だ。
以上、有力馬を血統から占ってみたが、どの馬もそれぞれに魅力があり迷うところだ。筆者としては、血統からのコース適性の高さなどを踏まえて、サンリヴァル、タイムフライヤーの2頭に特に注目したい。
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