これはすごい状況! 今年は逸材ぞろいの
2歳牡馬「最新ランキング」 (4ページ目)
4位は、5ポイントで3頭がランクインした。タワーオブロンドン(父レイヴンズパス)、ヘンリーバローズ、レイエンダ(父キングカメハメハ)である。
市丸氏
「タワーオブロンドンは4戦3勝。京王杯2歳S(11月4日/東京・芝1400m)では残り200mでスピードに乗ると、先に抜け出したカシアス(父キンシャサノキセキ)、アサクサゲンキ(父ストーミーアトランティック)を問題にしませんでした。
血統的にはスピード系ですが、上がりの瞬発力を見ると、もう少し距離が長くても楽にこなしそう。少なくとも、マイルまでは守備範囲でしょう」
吉田氏
「ヘンリーバローズは、新馬戦でワグネリアンと熾烈なマッチレースを展開。ハナ差及びませんでしたが、仕上がり度やスローの上がり勝負での適性などを考えれば、負けてもこちらの評価が上でもいいぐらいでした。
ただし、全兄は5戦4勝と底を見せることなく引退した大器シルバーステート。その上の兄姉もそうですが、素材はいいものがあっても、脚もとに不安を抱える血筋なのかもしれません。あまり(レースの)数を使うことなく、クラシックを戦えるのなら、チャンスは十分にあると思いますが......」
木南氏
「ダービー馬レイデオロの全弟レイエンダ。新馬戦を勝ったあとに故障してしまいましたが、あくまで来年のダービーを念頭に置いて評価すると、(自分の中では)この馬が最上位かな、と思います。
今年のクラシックではオークス(ソウルスターリング)とダービー(レイデオロ)を制した藤沢和雄厩舎。その勢いは衰えることなく、この2歳世代もオブセッション、タワーオブロンドン、ファストアプローチ(父ドーンアプローチ)、フラットレー(父ハーツクライ)、ゴーフォザサミット(父ハーツクライ)と、タレントが豊富です。なかでも、今年のダービーのちょっと前、『レイデオロか、その弟(レイエンダ)は種牡馬にしなくてはいけない』と藤沢和師は言っていました。初戦の末脚は大物を感じさせる、それでした。現在は軽度の骨折で戦線離脱中ですが、それでも期待せずにはいられません」
この他にも、素質馬がそろう2歳牡馬。今後を占う意味でも、朝日杯FS、ホープフルSのGI2戦は見逃せない。
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