「怪物」の娘たちが大激戦。2歳牝馬ランキングに早くも緊急事態発生

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  • photo by Sports Nippon/Getty Images

2018年3歳クラシック
Sportivaオリジナル番付(牝馬編:第1弾)

 早くも2歳GIの季節がやってきた。

 今年から、ホープフルS(12月28日/中山・芝2000m)がGIに昇格し、阪神ジュベナイルフィリーズ(12月10日/阪神・芝1600m)、朝日杯フューチュリティS(12月17日/阪神・芝1600m)、そして地方交流の全日本2歳優駿(12月13日/川崎・ダート1600m)と合わせて、2歳GIはトータル4戦となった。

 そのうちのひとつ、2歳牝馬の頂点を決する阪神JFが今週行なわれる。3歳クラシックの初戦、GI桜花賞(2018年4月8日/阪神・芝1600m)にも直結しやすいレースだけに、注目すべき重要な一戦となる。

 この「2歳女王決定戦」を前に、ここまで牝馬限定を含めて中央競馬の重賞を勝っている馬は3頭いる。なかでも、大きな期待を集めているのは、今年から産駒を送り出している「怪物」オルフェーヴル産駒の2頭だ。

札幌2歳Sの覇者で現在2戦2勝のロックディスタウン札幌2歳Sの覇者で現在2戦2勝のロックディスタウン 札幌2歳S(9月2日/札幌・芝1800m)を勝ったロックディスタウンと、アルテミスS(10月28日/東京・芝1600m)を制したラッキーライラックである。それぞれ大物感漂う風格も見せており、早くも来春のクラシック戦線での"本命"に挙げる声も多い。

 こうした状況のなか、今年もクラシックでの活躍が期待される若駒たちを本誌が独自に選定。まず今回は、2歳牝馬の『Sportivaオリジナル番付()』を発表したい。
※『Sportivaオリジナル番付』とは、デイリー馬三郎の吉田順一記者、日刊スポーツの木南友輔記者、独特なデータを駆使するパソコン競馬ライターの市丸博司氏、フリーライターの土屋真光氏、Sportiva編集部競馬班の5者それぞれが、来春のクラシックを目指す2歳牝馬の、現時点における実力・能力を分析しランキング付け。さらに、そのランキングの1位を5点、2位を4点、3位を3点、4位を2点、5位を1点として、総合ポイントを集計したもの。注:あくまでも来春のクラシックの有力馬を占うもので、阪神JFの予想ではありません。

 今回は、各識者の意見が大きく分かれた。重賞勝ち馬3頭についても、最高点をつける者、無得点にする者と極端に差があった。2歳馬ゆえ、実戦の数はもちろん、それぞれの対戦が少ないため、比較評価が難しいこともあるのだろう。ただ言い換えれば、現状ではまだ抜けた存在がおらず、各馬の実力が拮抗した状態にあるとも言える。

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