「怪物」の娘たちが大激戦。2歳牝馬ランキングに早くも緊急事態発生 (5ページ目)
パドックでテンションが上がることは、大半のフランケル産駒が見せる仕草で、気性面にはまだ成長の余地があります。そうした段階にあって、2勝させるあたりは厩舎力の成せる業でしょう。気性のことを考えれば、レースを詰めて使うよりは、ある程度間隔を取って、一戦必勝で臨むスタイルが理想。その辺は陣営もよくわかっていて、来年の桜花賞に向けて、今後のレールはしっかりと敷かれているはずです。
リリーノーブルは、牝馬ながら500kg前後の雄大な馬体を誇ります。(2歳の秋という)時期が時期だけに、さすがにまだトモ腰に甘さが残り、前がかった体形ですが、ルーラーシップ産駒らしい柔軟性は一級品の証です。気性もどっしりしており、パドックでは雄大なフォームで歩けています。
白菊賞(11月26日/京都・芝1600m)では、終始引っ張りっきりの手応えでしたが、特筆すべきは前にスペースができて、鞍上が指示を出した瞬間の反応の鋭さ。この脚を使える大型馬のルーラーシップ産駒は記憶になく、この馬のスケールの大きさは相当なものと見ています。馬体面にはまだ伸びしろを残しており、今後ますます強くなっていきそうです」
今回ランキング入りしたのはこの5頭だが、状況としてはまだ横一線。無敗馬も多く、2歳女王決定戦を含めて、今後の重賞戦線での結果によって、戦況は大きく変わっていくかもしれない。
5 / 5