GI善戦マン返上へ。京都のマイルCSならば、エアスピネルの出番どす (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Yamane Eiichi/AFLO


 それ以降、3歳時はGI皐月賞(中山・芝2000m)4着、GI日本ダービー(東京・芝2400m)4着、GI菊花賞(京都・3000m)3着と好走はするが勝ちきれない競馬が続き、5戦して0勝に終わる。しかし、マイル戦を中心に出走するようになった今年は年明けのGIII京都金杯(1月5日/京都・芝1600m)で久々の勝利を飾ると、前走のGIII富士S(10月21日/東京・芝1600m)でも不良馬場をものともせず重賞3勝目を挙げている。春のGI安田記念(6月4日/東京・芝1600m)では勝ったサトノアラジンから0秒5差の5着に敗れたが、直線で前が開かない不利があり、スムーズならと思わせる内容だった。4歳秋を迎えて気性も成長してきたようで、最近は折り合いに不安がなくなってきたのも心強い。

 血統を見てみよう。父は今年のダービー馬レイデオロや、ダートGI/JpnI10勝のホッコータルマエなど、芝、ダート問わず、さまざまな条件でGI馬を出しているキングカメハメハ。このレースで産駒は未勝利で、2011年2着のフィフスペトルが最先着だが、過去出走ののべ9頭は最も人気があった馬が4番人気で、7頭が2桁人気だったように、有力どころが出走していなかったことも良績が残っていない一因だろう。

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