エリザベス女王杯は「お前が?」と驚く4頭が勝利の美酒を運んでくる (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 今年、そのパターンにハマりそうなのが、クロコスミア(牝4歳)だ。

 同馬は、2走前の1600万条件を勝ってオープン入り。前走の府中牝馬Sでは得意の逃げを打って、実力馬たちを蹴散らした。

 それでも、同レースの勝利はややフロック視されている感があり、豪華メンバーがそろった今回は伏兵馬の域を出ない。まさしくディアデラマドレと重なる。

 この馬が面白いのは、有力馬がけん制し合って単騎の逃げとなった場合だろう。2009年に11番人気で逃げ切りVを飾ったクィーンスプマンテの例もある。「大穴」を狙うなら、オススメの1頭だ。

「大穴」と言えば、昨年12番人気で2着となったシングウィズジョイが記憶に新しい。3番人気のクイーンズリングが勝利したものの、馬連は1万3710円の高配当となった。

 そもそもシングウィズジョイは重賞2勝の実績馬。それでも人気薄だったのは、とにかく好不調の波が激しかったからだろう。初の重賞制覇を果たしたあとは、ふた桁着順を3度繰り返した。その後、11番人気で2度目の重賞勝ちを収めるも、以降は15着、7着と惨敗。その成績でエリザベス女王杯に臨んだのだから、人気が上がらなかったのも当然と言える。

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