中央でも買えるダートの祭典JBC3レースで、昼間の負けを取り返せ (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu  photo by Nikkansports/AFLO

 ノボバカラ(牡5歳、父アドマイヤオーラ)も先行力では負けていない。前走のGIマイルチャンピオンシップ南部杯(2着、10月9日/盛岡・ダート1600m)では7番人気と評価を落としていたが、すんなり行けたときのこの馬の粘りは、昨年のGIIIカペラS(中山・ダート1200m)などでも証明済みだ。一方、ニシケンモノノフ(牡6歳、父メイショウボーラー)はスピードもありながら、立ち回りの器用さも兼ね備える。内枠が仇になることもないだろう。

 コーリンベリーの展開になったときに侮れないのが追い込み勢。「二度あることは三度」のキタサンミカヅキ(牡7歳、父キングヘイロー)と、古豪ドリームバレンチノ(牡10歳、父ロージズインメイ)は押さえておきたい。

 メインのJBCクラシック(大井・ダート2000m)は13頭中5頭がGIウィナーと好メンバーが揃った。地方勢は苦戦必至だろう。

 アポロケンタッキー(牡5歳、父ラングフール)は、前走のGII日本テレビ盃(9月27日/船橋・ダート1800m)で、最後の直線で4頭が横一線の競馬になったが、捻じ伏せるように最後のひと伸びで勝利した。大型馬だけに一度使われてさらに上積みが見込めるうえに、混戦での勝負根性はメンバーの中でも屈指。ムラな面が嫌われるようであれば、むしろ妙味といえよう。

 ケイティブレイブ(牡4歳、父アドマイヤマックス)は、GI帝王賞(6月28日/大井・ダート2000m)では後方一気の鋭い決め手で勝利したが、それは出遅れがあってのいわば「ケガの功名」。今回のメンバーであれば、すんなりと先手を取ることが予想され、その形になればしぶとい。間隔を詰めて使ったほうがいいタイプで、理想どおりの臨戦過程といえるだろう。

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