秋華賞で「人気の上がらぬ3頭」が、過去の激走パターンと妙にハマる (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 2013年に15番人気で3着と大健闘したリラコサージュも、春にはフラワーCで3着と好走し、オークストライアルのスイートピーS(東京・芝1800m)を勝っていた。こちらも、直前のローズSで18着に敗れたことで人気を落としたが、本番で巻き返しを図ったのである。

 こうした例から穴馬をピックアップするなら、今年はぴったりの馬がいる。レーヌミノルである。

 何を隠そう、今年の一冠目となるGI桜花賞(4月9日/阪神・芝1600m)の覇者。実績、実力は申し分ないが、オークスで13着に敗れ、休み明けの前走ローズSでも9着と馬群に沈んだ。その結果、人気落ちは必至の状況だ。

 しかし、大敗からよみがえった馬たちの例を見ると、復活の可能性は大いにある。短い距離を得意とする同馬にとって、2000m戦は微妙なところだが、直線の短い京都の内回りコースならチャンスはある。最後の直線で坂がないのもプラス材料だ。

 能力的には、今回のメンバーの中でも上位。レース展開がはまり、調子を取り戻していれば、復活の大駆けが見られるかもしれない。まだまだ見限るのは早計ではないだろうか。

 3歳牝馬による"最終決戦"。新たな女王に君臨するのは、どの馬か。さわやかな秋空の下で舞う、美しい"華"たちの競演を存分に楽しみたい。

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