神戸新聞杯は、横山典騎手があやつる
マイスタイルが馬券のスパイス (4ページ目)
横山典騎手は、おそらく本番ではNHKマイルCを制して、休み明けのクイーンSも快勝したアエロリットに騎乗するでしょう。カワキタエンカの陣営としては、残念で仕方がないのではないでしょうか。それほど「お見事!」という騎乗でした。
セントライト記念では、2番人気ミッキースワローの手綱を取って差し切り勝ち。ローズSとは違った内容で、こちらも「お見事!」と言うしかない好騎乗でした。1番人気アルアインのすぐ後ろの内側にうまくつけて、直線に入ると、まるで測っていたかのような仕掛けから、前を難なく捉えていきました。抜け出してからさらに伸びたところは、鞍上もびっくりしたのではないでしょうか。
まさにベテランならではの、円熟味あるレースぶり。今週も期待が増すばかりです。
手綱を取るマイスタイルについては、初騎乗となった弥生賞(3月5日/中山・芝2000m)のときも、この馬のよさを引き出して2着と結果を出しました。ダービーでも4着に粘らせる好騎乗を見せましたが、そこから成長していれば、今回はダービー以上のパフォーマンスを発揮できるのではないでしょうか。
相手は強力ですが、鞍上の経験と技術、それらに裏打ちされた手腕によって、再びマイスタイルの大激走を引き起こしてほしいと思います。
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著者プロフィール
大西直宏 (おおにし・なおひろ)
1961年9月14日生まれ。東京都出身。1980年に騎手デビュー。1997年にはサニーブライアンで皐月賞と日本ダービーの二冠を達成した。2006年、騎手生活に幕を閉じ、現在は馬券を買う立場から「元騎手」として競馬を見て創造するターフ・メディア・クリエイターとして活躍中。育成牧場『N.Oレーシングステーブル』の代表も務め、クラシック好走馬を送り出した。
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