京成杯AHに「人気薄が激走パターン」あり。今年はこの3頭で大勝負 (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 フラアンジェリコは京成杯AHを制する前年の11月、GIII福島記念(福島・芝2000m)で2着と健闘するも、その後はオープン戦で7着、GIII2戦で10着、11着と馬群に沈んでいた。着順だけ見れば、まったく振るわなかったように思える。

 しかし、勝ち馬との着差を見てみると、そこまで悪くはない。オープン戦がコンマ5秒差、GIII2戦は1秒3差とコンマ8秒差だった。1秒3離されたのも、のちに「世界のマイル王」となったモーリスが圧勝したレース。同馬が2着以下を大きく引き離していて、2着馬からはコンマ7秒差しか離されていなかった。

 アップドラフトは、京成杯AHの前は3走すべてがオープン特別で、結果は5着、4着、7着。2度掲示板を確保しているように、着順を見ても安定した成績を残していることがわかるが、勝ち馬との着差を見てもすべて1秒以内と、大負けはなかった。

 つまり、それぞれちょっとしたことで、上位争いできる力を秘めていたことになる。そして、その「ちょっとしたこと」が起こりやすいのが、中山のマイル戦。しかも、京成杯AHはハンデ戦である。オープン以上で安定した走りを見せていれば、好枠を引いたり、ハンデに恵まれたり、展開が味方したりしてくれれば、上位進出は可能なのだ。

 というわけで、第一に「穴馬」の条件として求められるのは、オープン以上のレースで安定した力を発揮していること。そこで今回、狙い目となるのは、ガリバルディ(牡6歳)だ。

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