調教師が「夢」を激白。ユニコーンSは新女傑リエノテソーロで鉄板! (3ページ目)

  • 土屋真光●取材・文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 その点については、管理する武井亮調教師(美浦)を直撃してみた。すると、武井調教師は「厩舎としては(リエノテソーロは)一貫してダート向き。そして、マイルくらいまでがベストの馬だと考えています」と語った。そのうえで、ここまではオーナーの要望に応えつつ、その時々で馬の調子や適性に合ったレースを選択。非常にシンプルな考えで導き出された臨戦過程であることを丁寧に説明してくれた。

「もともと(オーナーからの)要望は、馬体、血統等含めて、後々に繁殖にも使えるいい牝馬を選んでほしい、というものでした。それをふまえつつ、馬主を始めたばかりのオーナーですし(リエノテソーロが2世代目)、早くから結果を出せる馬のほうがいいだろうと私も考え、それなら2歳のダート短距離重賞であるエーデルワイス賞を勝てる馬を、とアメリカのセリで探して見つけたのが、リエノテソーロです。実は、同セリでは一番高く評価していた馬が他にいたんです。先日の(アメリカの三冠レースの最終戦)ベルモントSを勝ったタップリットです。でも、同馬は日本向きというタイプの馬ではなく、そもそも牡馬でしたので、歩き方が柔軟でありながら、前脚のさばきが力強かったリエノテソーロを選んだんです」

 オーナーの要望を超える形で、これまでしっかり結果を出してきた武井調教師。ベストの条件となるユニコーンSでは期待が持てる。今回も、人気どおりの結果を残してもおかしくない。

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