すごいスピードなのに息はすぐ整う。
注目の2歳馬、サトノエターナル (2ページ目)
デビュー前の育成を担当したノーザンファーム空港牧場(北海道)では、早い段階からこの馬のたぐい稀(まれ)な能力を感じているという。スタッフの佐々木敦吏氏が、その詳細を説明する。
「抜群の動きをしていて、とにかく走る印象です。体幹が強く、前向きさもあるんですよ。ディープ産駒らしい、しなやかさも持っています。体はそんなに大きなタイプではないですけど、間違いなくいい馬。クラシックに乗せてあげたい1頭です」
母は2歳時から活躍しただけに、その息子も早いうちから実力を発揮してきそうだ。
ところで、母は1400mなどの短距離で実績を残してきたが、サトノエターナルの距離適性はどのあたりになるのだろうか。これについて、前出の佐々木氏は自身の見解をこう述べた。
「気が勝っているタイプですし、ものすごいスピードがあるのですが、調教後は息が整うのもすごく早いので、長い距離もこなせそうな気がしています。おそらく9月の1800m戦あたりからデビューして、その後はレースをこなしながら適性をはかっていくのではないでしょうか」
母は短距離タイプだったが、そこはディープインパクトの血が加わって、新たな一面が出てくるかもしれない。能力は非凡なものを感じさせるだけに、距離をこなせればクラシックへの望みも膨らむはずだ。
2018年のクラシックへ、まずはこの才能豊かな若駒に注目しておきたい。
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