オークスでも波乱の予感。ステップの歴史が3頭の穴馬を教えてくれた (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 例えば、2008年に2着となったエフティマイア。桜花賞で2着と健闘しながら、距離適性への懸念を抱えるとともに、15番人気だったゆえ、その結果がフロックと思われてか、オークスでも13番人気と伏兵扱いのままだった。

 同じような存在と言えば、今年は桜花賞馬レーヌミノルが狙い目となる。同馬も桜花賞では人気薄だったうえ、オークスでの距離延長が不安視されている1頭だからだ。ただ、フロックといったイメージは乏しく、桜花賞よりも人気が上がりそうな気配。さすがにここでは、穴馬として推奨できない。

 では、他に桜花賞で好走しながら、人気しそうもない馬はいないか。面白い存在と言えるのは、ディアドラだ。

桜花賞組では人気薄のディアドラが狙い目桜花賞組では人気薄のディアドラが狙い目 同馬は桜花賞で6着と奮闘。オークスでは4着カラクレナイ、5着アエロリットが不在ゆえ、さらなる好走が期待できるにもかかわらず、メディアでの評価は一向に上がっていないからだ。桜花賞のあと、500万下の矢車賞(1着。5月7日/京都・芝1800m)に出走し、そこからオークスへ向かうローテーションも嫌われているのだろう。

 とはいえ、桜花賞では勝ち馬とはわずかコンマ4秒差。しかも、出走馬の中で最速の上がりをマークしている。もちろん、レーヌミノルをはじめ、桜花賞2着のリスグラシュー、3着ソウルスターリングはオークスでも強敵だが、展開次第では馬券圏内に食い込んでも不思議ではない。

2 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る