香港QE2杯は日本馬じゃなく、地元馬ワーザー狙いでウハウハ稼げ! (4ページ目)

  • 土屋真光●文・写真 text & photo by Tsuchiya Masamitsu

 2番手に昨年の香港カップでモーリスの2着だった香港のシークレットウェポン(せん7歳/父ショワジール、デニス・イップ厩舎)と考えていた。こちらも、今シーズンに限れば、芝2000mは3戦して1勝、2着1回、3着1回と崩れておらず、また、前走の香港ゴールドカップでもゴール前までワーザーを苦しめた。今回はそこからの直行という点に好感を持っていたが、実は中間に頓挫があり、3週間ほど馬場入りを控えられていたのだった。加えて金曜日計量の馬体重が前走比でマイナス21ポンド(≒9.5kg)。昨年の香港カップとの比較でマイナス42ポンド(≒19kg)では食指が動かない。盲点となるなら買いたかったが、今回は無印とした。

 そこで2番手をネオリアリズムとして、3番手にはフランスから遠征してきたディクトン(牡4歳/父ロウマン、ジャンルカ・ビエトリーニ厩舎)を推したい。3歳時はフランス2000ギニー、フランスダービーとともに3着。このフランスダービーの勝ち馬が、秋にはヨーロッパの2000m路線の頂点に君臨するアルマンゾルであることを考えれば、実力は引けを取らない。

 近3走はマイル戦を使われているが、「距離は決して問題ではないし、こちらの方が適性があるとも考えている」とビエトリーニ調教師。香港入りしてから、3頭の海外勢の中でもっとも意欲的に調教が積まれており、連日馬場でしっかりと走る姿に好感が持てる。一説によると、オーナーの地元である香港への移籍も視野に入っているとのこと。また、手綱を取るオリビエ・ペリエ騎手も脅威だ。

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