千夜一夜より一攫千金!ドバイワールドカップはこの馬たちで大儲け (2ページ目)

  • 土屋真光●文・写真 text & photo by Tsuchiya Masamitsu

 ザラックの母は凱旋門賞馬ザルカヴァという超良血。重賞初勝利はドバイに遠征しての前走のGIIIドバイミレニアムだが、フランスダービーでは、その後欧州の2000m路線を席巻するアルマンゾルの2着と好走して、実力の片鱗を見せていた。一方で、血統の良さから人気先行のきらいもあり、昨年の凱旋門賞ウイークに行なわれたGIIドラール賞では、グリグリの1番人気に推されたものの、3着に敗れるなど取りこぼしが多いのも事実。馬場適性と4歳になってからの前進を踏まえても本命にはしづらい。

 そこで本命には、このザラックと対戦成績1勝1敗のエシェム(牡4歳)を推す。ドラール賞ではザラックに先着して2着。しかも、今回の斤量ではザラックが前走比+0.5kgに対して、エシェムは-2kg。エシェムの前走はシャンティイのオールウェザーコースの一般戦で、これまでもドバイワールドカップデーで好走してきたフランスの調教馬たちが多く使ってきたレース。臨戦過程からも好感が持てる。ましてや、人気の盲点にもなりそうで、一攫千金を狙うならこの馬だろう。

 前述のザラックが対抗で、単穴としてはデコレーテッドナイトを指名する。ドバイに乗り込んでの前走、GIジェベルハッタを制してGI初制覇。このときが、超スローペースを中団後ろで待機して、直線では狭い馬群を割って抜け出してくる力強い勝ち方だった。今回も確たる逃げ馬が不在でスローペース必至なだけに、前走の再現を期待できる。

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