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母も兄もGI馬。2歳世代の勢力図を
占う「超良血」グローブシアター (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 また、2013年に生んだリオンディーズ(牡/父キングカメハメハ)は、昨年のGI朝日杯フューチュリティS(阪神・芝1600m)を快勝。キャリア2戦目でのGI勝利という快挙を果たした。今年10月、故障して早々に引退してしまったが、今春の3歳牡馬クラシックでは有力馬の一角として奮闘。GI皐月賞(中山・芝2000m)、GI日本ダービー(東京・芝2400m)は、ともに5着と健闘した。

 これほど偉大な母と兄を持つだけあって、生まれたときから注目度が高かったグローブシアター。デビュー前の育成を行なったノーザンファーム早来の森下政治氏は、今春の取材で同馬の印象をこう語っていた。

「リオンディーズのほうが体も大きく、幅もあって、兄たちに比べるとグローブシアターは体が小さかったですね。最初のうちは、その点を考慮しながらやってきました。それでも、ここにきて成長し、(馬体は)上のほうにも伸びていますし、幅も出てきました。そして、兄たちと同様、いい走りをします」

 グローブシアターは現在、母や兄も手がけてきた角居厩舎に入厩し、デビューへ向けて調整している。500kg近かったエピファネイアやリオンディーズに比べて、相変わらず馬体は小さいようだが、スタッフの評価は高いという。やはり、この血統には、目を見張る"モノ"があるそうだ。関西競馬専門紙のトラックマンが伝える。

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