北の旅打ちで想う、札幌競馬の注目度を上げたエアグルーヴの功績

  • 新山藍朗●旅人 Traveler&text by Niiyama Airo

「夏競馬」珍道中~北日本編(4)

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高速バスに乗って、緑豊かな北の大地を行く。photo by AFLO高速バスに乗って、緑豊かな北の大地を行く。photo by AFLO
 予算5万円で行く「夏競馬の旅打ち」企画。

 イカ定食を堪能した函館からは、札幌まで高速バスを使った。函館から朝一番の列車に乗っても、次なる目的地である札幌競馬場には競馬をやっている時間に着けないゆえの、やむを得ない選択だ。

 今回、「使える!」と思って購入したJRの「おトクなきっぷ()」だが、やはり安いだけの不便さがある。
※1週間の有効期間内なら、JR東日本とJR北海道の普通列車が乗り放題という「北海道&東日本パス」。値段は1万850円。

 新幹線や特急なら、問題なく時間内に着ける距離でも、このチケットは各駅停車しか乗れないから、乗り換えや通過待ちなどでやたら時間がかかってしまう。それに、函館→札幌間で特急に乗るにしても、その際にこのチケットは乗車券としては使えない。特急券に加えて、新たにその間の乗車券も必要になる。

 ならば、札幌まで4600円(※料金は目安)の高速バスのほうが断然安い。

 函館からのバスは、なかなか快適だった。各駅停車の列車の座席にはリクライニングというものがないし、クッションも大して効いていない。だから、ふかふかのシートに座って、背もたれをゆっくりと後ろに倒したときは、なんだかほっこりした気分になった。

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