ドバイに続く快挙なるか? 香港国際GIに挑む日本馬3頭の勝算
ドバイでの2勝に引き続き、日本調教馬が海外で存在感を示せるか。
香港で4月24日(日)に行なわれる、GIオーデマピゲ・クイーンエリザベス2世カップ(以下QE2C、シャティン・芝2000m)は、UAEドバイで先月行なわれたGIドバイターフ(メイダン・芝1800m)やGIドバイシーマクラシック(メイダン・芝2410m)からの国際競馬サーキットの流れのひとつで、芝2000m前後としては、この時期でのアジア圏最高位のレースのひとつとして位置づけられている。
この競走に今年は過去最多となる3頭が日本から参戦する。3頭いずれもが現地だけでなく、海外からも高い評価を受けており、中には「この3頭で決まり」という論調も少なくない。
国内外で実績十分。人気になりそうなヌーヴォレコルト
香港での実績ということでまず注目されているのが、昨年12月のGI香港カップ(シャティン・芝2000m)で2着となったヌーヴォレコルト(牝5歳、斎藤誠厩舎)である。香港カップでは、エイシンヒカリの軽快な逃げを捕らえきることこそできなかったが、最内追走から矢のような伸びで前に迫り、歴史的な日本馬ワンツーの一方の立役者となった。今回、香港からは過去3年のQE2Cの勝ち馬が出走するが、その香港カップではこの3頭をいずれも下している。前走のGII大阪杯(4月3日/阪神・芝2000m)6着後は、香港への輸送に備え、美浦には戻らず栗東で調整した。「ヴィクトリアマイルよりも適性がある」として、国内の牝馬同士のGIよりも、国際レベルの牡馬との戦いに身を投じた陣営の本気度はかなり高い。
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