大本命が沈む波乱。オークスに向けて激変の「3歳牝馬番付」 (5ページ目)

  • text by Sportiva
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

 3位は、桜花賞当日に行なわれたオープン特別の忘れな草賞(芝2000m)を快勝したロッテンマイヤー。上位2頭と差は開いたものの、近親にブエナビスタらがいる良血が、オークスを前にして急浮上してきた。

吉田氏
「新馬勝ちのあと、メジャーエンブレムが圧勝したクイーンCで2着争いを演じました(結果は3着)。中団で折り合って、鋭い反応を見せた内容には光るものがありました。間隔を空けて挑んだ忘れな草賞では、メンバーに恵まれたとはいえ、あっさりと逃げ切り勝ち。まだ8~9割程度の状態と考えれば、十分に評価できます。

 長いつなぎに、適度なクッション性があって、優れたスピード持続力が持ち味。胴長+脚長の体型、気性が素直と、クロフネ産駒らしくないのも特徴で、母父のアグネスタキオンのよさが強く出ている印象があります。そうした要素から、オークスが楽しみな存在と言えます」

 4位に入ったのも“新顔”のエンジェルフェイス。GIIIフラワーC(3月21日/中山・芝1800m)を逃げ切って、2連勝を飾った上がり馬だ。

木南氏

「フラワーCから桜花賞を見送ってオークスへ、というのはオークスでの好走パターンのひとつ。さらに鞍上は、オークスを得意とする福永祐一騎手。全姉レディアルバローザもGIで好走歴があり、絶対に軽視できない1頭です」

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