2016.04.06

ルメールが語るメジャーエンブレム
「僕は邪魔しないように乗るだけ」

  • 新山藍朗●構成 text&photo by Niiyama Airo

牝馬クラシック第1弾の桜花賞(4月10日/阪神・芝1600m)がまもなく開催される。注目は、2歳女王のメジャーエンブレム(牝3歳)である。今回は「1強」とも言われ、断然の人気になることは間違いない。はたして同馬は、前評判どおりの強さを見せることができるのか。鞍上を務めるクリストフ・ルメール騎手を直撃し、クラシック制覇への手応えを聞いた――。

クリストフ・ルメール/1979年5月20日生まれ。フランス出身。血液型B。2016年4月5日現在、全国リーディングトップ(53勝)。JRA通算410勝(うち重賞30勝)――4月3日終了時点で早くも53勝を挙げて、弥生賞など重賞もすでに3勝。リーディングトップを快走し、今年は絶好調ですね。

「(JRAの騎手免許を取得した)昨年は、自らの不注意でいきなり騎乗停止。実は、その前年の暮れに落馬事故があったりして、それからよくないことが続いていて、なかなか波に乗れなかったですね。それが今年は、そういうことがまったくなくて、競馬に集中できています。精神的に余裕があるし、体調もとてもいいです。フランス時代を含めて、コンディンション的にも、競馬の成績的にも、たぶん今が、僕にとってのベストの状態だと思います」

――「乗れている騎手にいい馬が集まる」というのは、競馬界の鉄則。その言葉どおり、もうすぐ始まる3歳春のクラシックでは、牡牝ともにルメール騎手の騎乗予定馬が断然の主役です。桜花賞、皐月賞、オークス、ダービーと、春のクラシック「完全制覇」を期待する声まで上がっていますが、まずは牝馬クラシックの話を聞かせてください。お手馬のメジャーエンブレム(牝3歳)は、ここまで5戦4勝。GI阪神ジュベナイルフィリーズ(2015年12月13日/阪神・芝1600m)を含めて重賞2勝です。特にここ2走は「強い」というか「強過ぎる」という感じさえしますが、ルメール騎手の手応えはいかがですか。

「阪神JFは、他馬を寄せつけない、本当に強い勝ち方でしたからね。あのレースを見たとおりで、僕もこの馬の強さには自信を持っています」