リオンディーズにハートレー...。3歳牡馬戦線は「超」ハイレベル (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Kyodo News

   1位は、2歳王者に輝いたリオンディーズ。母が日米オークス馬のシーザリオ、半兄が菊花賞、ジャパンカップを制したエピファネイアという超良血馬が、早くもクラシック最有力候補に躍り出た。

市丸博司氏(パソコン競馬ライター)
「朝日杯FSは、GIIデイリー杯2歳S(2015年11月14日/京都・芝1600m)で世代最強と思えるような強いレースをしたエアスピネルがほぼ完璧な競馬を見せながら、それを1戦1勝のリオンディーズが差し切り勝ち。あのシーンは、昨年の2歳戦の"白眉"と呼べる瞬間だったのではないでしょうか。リオンディーズが見せた末脚は、それほど恐るべきものでした。まだまだ未知な部分もたくさんありますが、現状ではクラシックの最有力候補と言えるでしょう。血統からも、今後を見届けたい素質馬です」

吉田順一氏(デイリー馬三郎)
「まだ課題も多く、心身ともに子どもの状態でありながら、GIを勝ってしまえるのは、この血統特有の爆発力と底力に尽きます。トモと気性面の成長があれば、半兄のエピファネイアが成し遂げられなかった皐月賞&ダービー制覇も見えてくるでしょう」

土屋真光氏(フリーライター)
「朝日杯FSでは、マイル戦という距離適性でも上回るエアスピネルが、万全のレース運びで抜け出したところを、リオンディーズが並ぶまもなくかわして、楽々と差し切り。3着以下との差(4馬身差)を見れば、展開がはまったとは考えにくく、その地力の高さは相当なものだと思います。タイプ的には皐月賞は向かないかもしれませんが、この春のクラシックはこの馬を中心にして動いていくのは間違いないでしょう」

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