2016.01.18

性格面は大丈夫か?「破天荒な血」を引くトウショウビクター

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 そんなトウショウビクターについて、管理する今野厩舎からはこんな評価が伝えられているという。関西競馬専門紙のトラックマンが語る。

「まずトウショウビクターの気性面について、スタッフは『この両親の割にはかなりおとなしい。それでいて前向きさがある』と話しており、両親の性格がいいほうに出ているようです。馬体については、この厩舎で管理していた姉のビジュートウショウ(牝/父ディープスカイ)と比べて、『骨格は似ているが、馬っぷりは(性別の違いを踏まえても)姉よりいい』とのことですね。血統馬の面影は感じているようですよ」

 そうして、12月中旬に入厩したトウショウビクター。年が明けた1月7日には、ゲート試験に合格した。

 しかしその後、すぐにデビューとはならず、再放牧となった。その判断について、先述のトラックマンが詳細を説明する。

「とにかく体が弱いようで、まだ体力がついておらず、負荷をかけられないようです。成長も遅いみたいですね。これだけの血統馬ですから、焦らず大切にしたい様子。ちゃんとした状態でデビューできるよう、今後はゆっくりと仕上げていくことになるでしょう」

 トラックマンによれば、「デビューは早くても3月くらいになるのではないか」とのこと。春の3歳クラシックに乗るのは厳しそうだが、その後の競走生活を考えれば、ここでじっくり進めることがプラスに働くかもしれない。

 切れ者として、そして独特な性格の持ち主として、競馬界に名を馳せたスイープトウショウ。その息子はこのあとどんなキャリアを積み上げていくのだろうか。競馬場に姿を見せる日を、じっくりと待ちたい。