荒れる有馬記念。人気薄の激走パターンで見えた「穴馬2頭」 (3ページ目)
そもそも、昨年春にはGI皐月賞(中山・芝2000m)で2着に入るなど、世代トップレベルの実力を示していたトゥザワールド。しかし、3歳クラシック最終戦となるGI菊花賞(京都・芝3000m)で、2番人気ながら16着と大敗を喫した。結局、その結果が有馬記念での低評価へとつながった。
ここから得られる“穴馬”の手がかりは、3歳世代トップレベルの実力を持っていること、そして菊花賞で人気になりながら敗れていること。
3歳の実力馬と言えば、菊花賞馬のキタサンブラック(牡3歳)だが、菊花賞を勝って人気が上がることを考えると、ここでは推せない。代わって、上記の“手がかり”にぴったり当てはまる馬がいる。リアファル(牡3歳)だ。
菊花賞では3着に終わるも、有馬記念で一発が期待されるリアファル 夏場の上がり馬だが、菊花賞トライアルのGII神戸新聞杯(9月27日/阪神・芝2400m)で、今春の皐月賞2着、ダービー4着という世代上位のリアルスティール(牡3歳)を撃破。その結果、本番の菊花賞(10月25日)でも1番人気に推されたほどだ。
結局、キタサンブラック、リアルスティールに及ばず3着に終わったが、もし菊花賞を勝っていれば、おそらく有馬記念でも1、2番人気に推されていた馬。一発あっても、何ら不思議ではない。トゥザワールドと同様、菊花賞で敗れたことによって、人気が落ちるようなら、馬券的な妙味は一層増すのではないだろうか。
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