【競馬】天皇賞・秋、合言葉は「第2のジャスタウェイを探せ!」 (5ページ目)
さらにもう一頭、ジャスタウェイに似たタイプの馬がいる。ヴァンセンヌ(牡6歳)である。
ヴァンセンヌは、前走の毎日王冠では2、3番手の好位につけながら、9着と大敗した。しかしこれは、スタート直後に引っかかって先行してしまった結果であって、度外視していい。それよりも、注目すべきは、今春の走りである。
GII京王杯スプリングC(5月16日/東京・芝1400m)と、GI安田記念(6月7日/東京・芝1600m)に挑んだヴァンセンヌは、ともに後方から追い込んで2着となっている。両レースとも最速の上がりタイムをマークし、しかも後方待機で上位に入ったのは同馬だけ。まさに、僅差の2着が続いたジャスタウェイを彷彿とさせるレースぶりだった。
もし同馬が本来の追い込みスタイルに徹して天皇賞・秋に挑めば、ジャスタウェイの再現があってもおかしくない。
有力馬の思惑が交錯する天皇賞・秋。激しい消耗戦が伏兵馬の台頭を招くのか。あるいは、人気馬がその実力を見せつけてタイトルをつかむのか。一線級の馬たちがしのぎを削る戦いを、じっくりと見届けたい。
5 / 5