【競馬】父ディープ×母レーヴドスカー。栄光が約束された「大器」 (3ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 さらに、レーヴァテインを語るうえでは、「父ディープインパクト」という項目も欠かせない。母レーヴドスカーはこれほど活躍馬を出しながら、リーディングサイアーであるディープインパクトの子は同馬が初めて。驚異の繁殖牝馬と、日本最高峰の種牡馬が配合されて生まれたのが、レーヴァテインなのだ。それだけに、期待はどうしても高まる。

 父ディープインパクトの面影についても、育成の中でスタッフは感じているようだ。前述の高見氏が続ける。

「レーヴァテインの馬体はコンパクトで、身のこなしの柔らかさはウチの厩舎で一番かと思いますね。タメたらしっかり伸びるような感触があります。父ディープインパクトのよさが、きちんと出ていますね。距離に関しては、兄たちと同じく(2000m以上の)長いところが得意なのではないでしょうか」

 母レーヴドスカーと父ディープインパクトの間に生まれたレーヴァテイン。間違いなく国内屈指の血統を持つ同馬は、兄たちに続いてダービーの舞台に立つことができるのか。そして、兄の果たせなかったダービー制覇を成せるのか。まずは、デビューを迎える日をじっくりと待ちたい。

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