【競馬】一強から混戦へ。オークスを占う「3歳牝馬ランキング」 (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Nikkan sports

   1位は、ルージュバック。桜花賞9着惨敗という結果を受けながらも、前回(3月26日配信「桜花賞まで17日。『2015年3歳牝馬ランキング』」)同様、首位の座をキープした。多くの識者が、オークスでは巻き返しがあると踏んでいるようだ。

吉田順一氏(デイリー馬三郎)
「超スローの特殊な流れとなった桜花賞。能力を発揮できなかった有力馬が多数いて、『凡戦』と言っていいでしょう。とはいえ、本番でしっかりと力を示せなければ、真の強さとは言えないのも事実です。そういう意味では、桜花賞で結果を出せなかった有力馬の評価は下げるべきなのでしょうが、ルージュバックはそう簡単には見限れません。

 桜花賞の敗因は、流れと馬体減(マイナス6kg)といったところ。加えて、4戦目にして最高にいいスタートを切りながら、ダントツ人気によって大事に乗り過ぎたのが、裏目に出たように思います。3コーナー、4コーナーと、終始ストレスのあるポジションで推移。この馬の売りであるダイナミックなストライドは見られませんでした。この反省を次のオークスで生かしてほしいと思います。一度負けたことでセールスポイントの闘争本能を失わなければ、あっさり巻き返せるだけの能力と実績はあります」

木南友輔氏(日刊スポーツ)
「管理する大竹正博調教師が口にしたように、桜花賞の敗因はひとつのことだけが原因ではなく、複数のことが積み重なってのもの。実際、直前の追い切りを見ていますが、馬の状態面は悪くありませんでした。何にしても、今回の敗戦だけで過去3戦のパフォーマンスが否定されるものではないし、オークスでの巻き返しは十分に可能だと思います。今度は強気の競馬で、新たなルージュバックが見られるかもしれません」

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