2015.04.15

【競馬】皐月賞狙うリアルスティール。名伯楽が評価を上方修正

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

4月特集 春競馬、クライマックス(9)

皐月賞「3強」の勝算(2)リアルスティール編

 ここ数年、3歳春のクラシック()を占ううえで、ディープインパクト産駒(以下、ディープ産駒)は無視できない存在となっている。例えば、桜花賞では2011年から4年連続でディープ産駒が優勝。オークスも2012年にジェンティルドンナが戴冠した。牡馬にしても、2012年にディープブリランテが、一昨年はキズナが日本ダービーを制した。昨年も、勝利にはつながらなかったものの、皐月賞とダービーそれぞれに、複数の有力馬が駒を進めた。
※牝馬戦線=桜花賞(阪神・芝1600m)、オークス(5月24日/東京・芝2400m)。牡馬戦線=皐月賞(4月19日/中山・芝2000m)、ダービー(5月31日/東京・芝2400m)

 今年の3歳世代も、牡馬はディープ産駒の前評判が高かった。事実、朝日杯フューチュリティS(以下、朝日杯FS。2014年12月21日/阪神・芝1600m)は、ダノンプラチナ(牡3歳)が制して2歳王者に輝いた。さらに、シャイニングレイ(牡3歳)とリアルスティール(牡3歳)がデビュー2戦目で重賞を制覇。ポルトドートウィユ(牡3歳)とアヴニールマルシェ(牡3)が重賞で2着と好走するなど、今年もディープ産駒がクラシック戦線を席巻すると思われた。

今年のディープ産駒の「代表格」リアルスティール。 ところが、弥生賞(3月8日/中山・芝2000m)を皮切りに、クラシックの前哨戦が本格化すると、その勢いがパタッと止まった。トライアル戦で結果を残せなかったうえに、脚部不安や賞金不足から、皐月賞参戦を諦める馬が相次いだ。その結果、皐月賞出走予定のディープ産駒は、ダノンプラチナとリアルスティールの2頭のみ、という誰も予想しえなかった事態となった。

 そして、絶対的な主役の座も他の産駒に譲ることになってしまった。が、クラシックは産駒の数で勝負するわけではなく、前哨戦の結果がそのまま反映されるわけでもない。ダノンプラチナにしろ、リアルスティールにしろ、ディープ産駒初の皐月賞制覇が見込める実力馬である。終わってみれば、「今年もやっぱりディープ産駒が強かった」という話になってもおかしくない。