2014.12.23

【競馬】有馬の主役。エピファネイアを蘇らせた「真夏の修行」

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

有馬記念「フィナーレを彩る」実力馬(1)
エピファネイア編

 12月28日に行なわれるGI有馬記念(中山・芝2500m)。前走のGIジャパンカップ(11月30日/東京・芝2400m)で、4馬身差の圧勝劇を演じたエピファネイア(牡4歳)が主役の一角であることは間違いない。

「史上最高」と称されるほど、今年のジャパンカップは豪華なメンバー構成だった。世界ランキング1位のジャスタウェイ(牡5歳)をはじめ、ジャパンカップ連覇中の「女傑」ジェンティルドンナ(牝5歳)に、天皇賞・秋を快勝したスピルバーグ(牡5歳)、さらには桜花賞馬ハープスター(牝3歳)、皐月賞馬のイスラボニータ(牡3歳)やダービー馬のワンアンドオンリー(牡3歳)など、今が旬の実力馬がズラリとそろっていた。そんなハイレベルな一戦で、エピファネイアは先行策から抜け出し、後続を寄せつけないワンサイドゲームをやってのけたのだ。

ハイレベルのジャパンカップで驚異的な強さを見せたエピファネイア。 エピファネイアは、昨年の菊花賞(2013年10月20日/京都・芝3000m)を制し、念願のGIタイトルを手にした。皐月賞、ダービーでも2着という結果を残して、同馬を「世代ナンバー1」と評価する声も多かった。が、菊花賞後は物足りないレースが続いていた。

 菊花賞以来となった今年の大阪杯(4月6日/阪神・芝2000m)では、見せ場のない3着。同世代の日本ダービー馬、キズナ(牡4歳)に勝たれるのはまだしも、格下と言えるトウカイパラダイス(牡)にまで先着(2着)を許してしまった。

 続いて挑んだ国際GIのクイーン・エリザベスII世カップ(4月27日/香港・芝2000m)でも、4着と敗戦。勝ちパターンと言える好位追走の競馬をしながら、直線で伸び切れずにあっさりと敗れた。