【競馬】秋華賞は「ノッてる」田辺裕信騎手の一発に期待 (2ページ目)

 ヌーヴォレコルトの相手となると、ローズS組はほとんど勝負づけが済んでいると思いますが、2着に入ったタガノエトワール(牝3歳)だけは、力差が測れない面があります。というのも、同馬は2走前に未勝利戦(9月6日/小倉・芝2000m)を勝ったばかりだからです。

 まだ若さを見せて、"競馬"というものを理解していないようだった春の2戦でも、荒削りの中に秘めた能力が垣間見られました。それから夏を越して、ひと皮むけた内容で未勝利戦を完勝。ローズSでも、切れのある末脚を見せてヌーヴォレコルトの2着と好走しました。まだキャリアが浅く、ここから一気に大化けする可能性があり、軽視できない存在です。

休養を経て復調気配のマーブルカテドラル。休養を経て復調気配のマーブルカテドラル。 さて、今回の「ヒモ穴馬」には、夏のクイーンS(8月3日/札幌・芝1800m)をステップにして秋華賞に臨む、マーブルカテドラル(牝3歳)を取り上げたいと思います。

 昨夏の新潟2歳S(2013年8月25日/新潟・芝1600m)では、1着ハープスターには完敗したものの、2着で、のちに皐月賞馬となるイスラボニータ(牡3歳)とは、同タイムの5着。その後のアルテミスS(2013年11月2日/東京・芝1600m)では、鞍がズレていながらも快勝するという離れ業を演じ、新潟2歳Sのレベルの高さを改めて証明しました。

 年末には、GI阪神ジュベナイルフィリーズ(2013年12月8日/阪神・芝1600m)に出走。結果は5着とまずまずでしたが、2歳牝馬にとって、阪神までの長距離輸送をこなしたうえ、激しいレースを戦ったことはやはり酷なことだったのでしょう。以降は、立ち直るまでにかなり時間を要しているようでした。メンバーに恵まれたアネモネS(3月15日/中山・芝1600m)でまさかの敗戦を喫すると(4着)、クラシックの桜花賞(7着)、オークス(6着)では見せ場を作ることもできず、馬群に沈んでしまいました。

 それでも、レース内容自体は徐々によくなっているように見えました。だからこそ、休み明けのクイーンSでは、どの程度復調しているのかを確かめると同時に、どんな走りを見せてくれるのか、楽しみにしていました。が、直線で前が壁になってしまって、最後の脚を使うことができず、9着に敗れました。

 結果は残念だったものの、道中は内でじっくり構えて、直線に入るときの反応もよさそうでした。少なからず、持ち直している気配は感じられました。仕掛けてからの反応がよくて、一瞬の決め手は鋭い馬です。京都内回りコースでは、その武器が生かされると思います。

 鞍上を務めるのは、田辺裕信騎手。今年はコパノリッキー(牡4歳)でフェブラリーS(2月23日/東京・ダート1600m)を制覇し、この夏には代打騎乗で複数の重賞勝ちを収めました。先日の毎日王冠(10月12日/東京・芝1800m)でも、11番人気のサンレイレーザー(牡5歳)に騎乗して、「あわや」という競馬を見せて波乱を演出(2着入線で1着エアソミュールとの馬連は2万7780円の高配当)。今、まさに旬のジョッキーですから、一発を期待したいですね。

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