【競馬】秋華賞は、人気薄マーブルカテドラルの巻き返しがある (3ページ目)

  • 土屋真光●取材・文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Nikkan sports

 さらに騎乗する田辺騎手とのコミュニケーションや、田辺騎手自身の好調ぶりも強調する。

「中間も騎手が何度も騎乗してコンタクトを深めており、春先に比べて折り合い面はかなりマシになってきました。

 京都の小回りは積極的な競馬が必要で、騎手には思い切りが求められる。そういう意味で、今一番乗れている田辺の手腕も大きなプラスだと思いますよ」
 
 今年はフェブラリーステークス(GI・東京・ダート1600メートル)を最低人気のコパノリッキーとのコンビで初GIタイトルを獲ったほか、夏シーズンには重賞4勝を挙げてサマージョッキーチャンピオンにも輝いた。毎日王冠でも人気薄のサンレイレーザーであと少しで逃げ切り勝ちという絶妙の手綱さばきを見せている。まさに旬のジョッキーと言って過言ではない。
 
 マーブルカテドラルの父ダイワメジャーは、07年に秋華賞を制したダイワスカーレットと全兄弟で血統的な相性もいい。また、昨年のこの時期にオープン特別、重賞と連勝し、阪神ジュベナイルフィリーズ(GI・阪神・芝1600メートル)ではレッドリヴェール、ハープスターとコンマ4秒差の競馬をしていた。

 早い時期から膨らませた蕾(つぼみ)が3歳の秋に開花するか。

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