2014.10.07

【競馬】極上の能力秘めるアドマイヤグルーヴの忘れ形見

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

厳選!2歳馬情報局
第13回:ドゥラメンテ

 牡馬一線級を相手に天皇賞・秋(1997年)を制し、「女傑」と称されたエアグルーヴ。その偉大なる名牝を母に持つアドマイヤグルーヴは、2003年、2004年と、GIエリザベス女王杯(京都・芝2200m)の連覇を果たした。彼女は引退後、大きな期待を背負って繁殖牝馬となったが、2012年に急死。12歳の若さだった。

 アドマイヤグルーヴが繁殖生活の中で遺した産駒は5頭。その最後の一頭が、10月12日の2歳新馬(東京・芝1800m)でデビューを予定している。美浦トレセン(茨城県)・堀宣行厩舎所属のドゥラメンテ(牡2歳/父キングカメハメハ)である。

調教では抜群の走りを見せているドゥラメンテ。 育成を務めたノーザンファーム早来(北海道)の林宏樹氏は、同馬について「かなりヤンチャでした」と、まずその気性面に触れる。

「とにかく我が強くて、スタッフは苦労しましたね(笑)。普段は、暴れてもケガをしないよう、壁がゴムで覆われている馬房に入れたほどです。母のアドマイヤグルーヴもかなりヤンチャで大変でしたが、ドゥラメンテもその辺はよく似ていますね」

 ドゥラメンテの調教はほとんど林氏が行なっていたが、別のスタッフが騎乗すると、一転して悪さをすることもあったという。そういう面を見て、「頭がいい馬なんだと思います」と林氏は語った。