【競馬】兄ベストウォーリアを越える「ダート界の才女」 (2ページ目)
フォンタネットポーは、9月19日にゲート試験をクリア。5日後の9月24日には、坂路1000mで55.6秒のタイムを計測した。馬なりの調教だったため、時計的には際立ったものではなかったが、そのフットワークには「素質の一端が見えた」と、前述の専門紙トラックマンも感嘆した。
「走り出すと、やはりフットワークもパワフルで推進力を感じますね。気持ちも前向きですから、兄と同じく1600m以下の短いダート戦で結果を出せるのではないでしょうか」
父のダンカークは、アメリカで現役生活を送って、通算5戦2勝。GIで2着を2度経験したあと、2010年から種牡馬となった。現役時代はGIタイトルに手が届かなかったものの、種牡馬としては初年度からその素質が開花。無敗でGIを制したハヴァナ(牡3歳)などを輩出し、北米の新種牡馬ランキングでトップに立った。
種牡馬として理想のスタートを切ったダンカークだが、なんと来春から日本で繋養(けいよう)されることが決定。すでに馬産地では評判となっている。
はたして、フォンタネットポーは兄ベストウォーリアを越えられるのか。日本におけるダンカークの種牡馬生活を占う意味でも、その走りが注目される。
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