2014.09.08

【競馬】カタールの殿下がクラシック参戦を期待する逸材

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

厳選!2歳馬情報局
第9回:キングパール

 近年、世界の競馬界において重要なポジションを占めているのは、中東の王族たちだ。古くから競走馬を所有し、「ゴドルフィン」という競走馬の管理団体を持つUAEのシェイク・モハメド殿下や、昨年の凱旋門賞を勝ったトレヴ(牝4歳/フランス)を所有するカタールのシェイク・ジョアン殿下などがその代表である。

 日本にもこの流れは波及しており、今年7月に行なわれた競走馬のセリ市「セレクトセール」では、カタール王族のシェイク・ファハド殿下が2日間で計9頭を購入。落札総額は8億7000万円に上り、最多金額購買者となった。

 ファハド殿下は、海外GIを制したドゥーナデン(牡/フランス。2008年~2014年に活躍。数多くの国際レースに出走)などを所有。まだ25歳の彼が初めてセレクトセールに参戦したのは昨年のことで、そのとき購入した馬たちとともに今年、日本での馬主デビューを迎えることとなる。

兄たちが安定した成績を残しているキングパール。 そんなファハド殿下の所有馬の中で、デビューを前に評判となっている2歳馬がいる。栗東・中内田充正厩舎に所属するキングパール(牡2歳/父キングカメハメハ)だ。