【競馬】スロー必至の菊花賞。本命エピファネイアの逆転候補はいるか (3ページ目)
その後、ローテーションを考えれば、中2週となる神戸新聞杯に向かうと思っていました。しかし輸送や本番までの間隔などを考慮してか、中1週でセントライト記念に出走。未勝利を勝つまでに時間のかかった馬は、素質があっても何かしら弱い部分を持っていることがありますが、そうした心配をよそに、中1週でも快勝してくれました。
それも、「もう間に合わない」と思うような位置から、強烈な脚を駆使しての差し切り。この瞬発力は、スローの決め手勝負になりやすい、菊花賞の舞台では大きな武器になりそうです。また、思惑どおり、中4週というゆったりしたローテーションになったことも好材料になりますね。
決め手があるユールシンギング。強烈な末脚が菊花賞で炸裂するか。
鞍上の北村宏司騎手は、今年でデビュー15年目。毎年リーディングの上位に名を連ねるジョッキーですが、GI勝利は1勝(2006年ヴィクトリアマイル=ダンスインザムード)のみです。そうした実績からすると、かなり物足りない気がします。
近年、円熟期を迎えて、今年は初の年間100勝(10月18日現在、77勝)に届きそうな勢いがあります。ビッグタイトルを手にすれば、競馬界を背負っていく存在になれると思います。ぜひともそうなってほしいジョッキーですし、今回は北村宏司騎手の一発に期待したいですね。
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