2013.10.20

【競馬】パカパカファームの基礎を築いた、歴代の「名馬」

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • 写真提供:パカパカファーム

『パカパカファーム』成功の舞台裏<番外編>
連載●第23回


パカパカファームの代表馬と言えば、2007年のNHKマイルカップを制したピンクカメオと、2012年の日本ダービー馬ディープブリランテ。今後この連載では、牧場の名を一躍有名にした後者、ディープブリランテの詳細な足跡をたどっていくが、その前に今回は「番外編」として、上記2頭のGI馬以外の活躍馬をピックアップ。なかでも、牧場長ハリー・スウィーニィ氏の心の中に今なお残っているという、パカパカファームの功労馬たちを紹介しよう。

ピンクカメオやディープブリランテ以外にも、数多くの活躍馬を生産してきたパカパカファーム。
 2001年の開場以来、毎年10~20頭のサラブレッドを生産してきたパカパカファーム。開場7年目には初のGIタイトル(ピンクカメオ/2007年NHKマイルカップ)を手にして、12年目(2012年)には早くも日本ダービー馬(ディープブリランテ)を輩出した。新興の競走馬生産牧場としては、異例のスピードで発展してきたと言えるだろう。

 そんなパカパカファームの活躍馬と言えば、前述のGIホース2頭が有名だが、牧場長のハリー・スウィーニィ氏は、「それ以外にも多くの馬が牧場の発展に貢献してくれた」と語る。

「2頭のGI馬や、その母馬以外にも、パカパカファームの歴史において忘れられない馬はたくさんいます。いずれは、そういった馬たちの銅像を牧場内に建てて、ここを訪れた人たちがひと目で牧場の歴史をわかるようにしたい。今はそんなプランを練っています」

 現在、パカパカファームの拠点となっている厚賀分場の事務所は、公道から真っ直ぐ伸びた路地を入ったところにある。スウィーニィ氏は、その路地の両側にずらりと功労馬たちの銅像が並んだ光景を思い描いているようだ。実際、すでに何頭かの銅像は購入済みだという。

 さて、スウィーニィ氏が銅像まで作って懐かしむ功労馬とは、いったいどのような馬たちなのだろうか。真っ先に名前が挙がったのは、2006年にパカパカファームで生産された牝馬のアンペアだ。