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【競馬】札幌記念の大穴は、人気急落のエアソミュール (2ページ目)

 ロゴタイプがマークするであろう、武豊騎手騎乗のトウケイヘイローも、軽視できない一頭です。ハナを争うネコパンチの鞍上が藤田伸二騎手ですから、共倒れするような無理な争いはしないでしょうし、ネコパンチはタメを作って逃げるトウケイヘイローと違って、馬群を引き離しての大逃げタイプ。つまり、トウケイヘイローはネコパンチから離れた二番手を確保し、実質的には単騎逃げの展開が作れます。そうなれば、ロゴタイプの仕掛けどころひとつで、トウケイヘイローに勝機が見えてきます。重賞3連勝の可能性も大いにありますね。

 ともあれ、今年は出走メンバーの実力が拮抗しています。展開次第では、思わぬ馬の台頭があっても不思議ではありません。

 そこで、期待したいのが、今回の「ヒモ穴馬」に取り上げる、エアソミュール(牡4歳)です。前走の函館記念(7月14日/函館・芝2000m)では、1番人気に推されながら10着と大敗。おかげで、今回はかなり人気を落としそうです。

 1番人気で大敗することは多々あります。しかしその敗因が、能力なのか、状態なのか、レース中に不利があったのか、その理由次第では見限るわけにはいきません。

 エアソミュールは能力の高い馬ですが、気難しいところがある馬です。2走前の巴賞(6月30日/函館・芝1800m)では、その短所をうまくコントロールして、見事な勝利を収めました。そのレースぶりを見て、「やっと本格化したかな」と思ったのですが、函館記念では再びエアソミュールの悪いクセが出てしまいました。

 函館記念の敗因は、まさにそこでした。気性の悪さが出てしまっただけなのです。ならば、巻き返しは十分に可能でしょう。

 さらに、今回鞍上を務めるのは、松田大作騎手です。そう、巴賞を勝たせたジョッキーです。エアソミュールには2回目の騎乗で、函館に滞在している間は、ずっと調教にも乗っているようです。こういう気難しい馬は、騎手がどれだけうまく馬とのコンタクトをとれるかが大事になりますが、互いの意思疎通を図る時間はたっぷりあったと思います。

 現在、全国リーディング20位と、前任者の和田竜二騎手(30位)よりも上位の松田騎手。今年は好調で、エアソミュールとも手が合うと思います。どんな競馬を見せてくれるのか、本当に楽しみです。

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