【競馬】高松宮記念、大本命ロードカナロアの「逆転候補」が見つかった (2ページ目)

 ドリームバレンチノは、昨夏の函館スプリントS(2012年6月17日/函館・芝1200m)で、ロードカナロアを振り切って快勝。ロードカナロアが制した昨秋のGIスプリンターズS(2012年9月30日/中山・芝1200m)でも、およそ1馬身差の3着と、差のない競馬をしています。

 そのスプリンターズS以来のレースとなる、前走のシルクロードS(1月27日/京都・芝1200m)は、馬体重がプラス10kgで明らかに余裕残しの仕上げに見えました。それでも、先頭に並んでからグイッと前に出る、気持ちの強さで勝利。こういう勝負強さを身につけると、馬込みも割って出てこられるようになるので、優位にレースを運ぶことができるでしょう。

 鞍上は大舞台での経験が少ない、若手の松山弘平騎手(23歳)。若さを生かしての思い切った騎乗ができるか、それともGIという舞台で勝ちを意識し過ぎて萎縮してしまうのか、どちらの可能性も考えられます。意外と前走で負けていれば、気楽な立場で挑めるので、かえってよかったかもしれませんね。

 今までの彼の競馬を見ていると、内でジッと我慢するスタイルが多いです。その分、コースロスが少なくなるのでいいのですが、今年の馬場状態を考えるならば、できれば外を突いてほしいところです。そのほうが勝機も見えてくるように思います。

 昨年2着のサンカルロは、外枠(8枠17番)からスタートし、直線でも1頭だけ外から伸びてきて、ロードカナロア(3着)を交わし、勝ったカレンチャンにクビ差まで迫りました。昨年は、内側有利の絶好の馬場。そこで、それほどの競馬ができたのですから、今年の馬場であれば、さらなる躍進が見込めます。もし馬の状態が昨年と同じレベルにあれば、成長したロードカナロアが相手でも、勝ち負けが期待できるかもしれません。

 これらドリームバレンチノ、サンカルロともにかなり有望なのですが、今回の「ヒモ穴馬」には、もう一頭の"刺客"エピセアロームを指名したいと思います。

 何より、今の中京の馬場がこの馬に嵌るような気がしてなりません。ロードカナロアを差し切った昨秋のセントウルS(2012年9月9日/阪神・芝1200m)がそうでした。道中は中団の前で脚をためて追走。直線に入ってからもすぐに追わず、仕掛けをワンテンポ遅らせてから外に持ち出すと、目標のロードカナロアを目掛けて一気に弾け、最後はきっちり頭差抜け出しました。その競馬が、今回の馬場にはぴったり合いそうです。

 前走の阪急杯は、9着と惨敗。1400mというやや長い距離だったため、折り合うのに苦労しているようでした。しかし今回は、得意の1200m戦に戻って、速いペースで引っ張っていく馬がいます。道中は、最後の差し脚を存分にためられるのではないでしょうか。

 鞍上は、過去に高松宮記念を2度制している武豊騎手です。最近は乗り馬に恵まれていない面があって、勝ち星が伸びていませんが、"ここぞ"という勝負では、やはりベテランの味が生きると思います。

 2005年の高松宮記念、武豊騎手はアドマイヤマックスで勝っています。そのレースでは、僕もカルストンライトオに乗って参戦していました。カルストンライトオは抜群のスタートを切ってハナに立ち、4コーナーではあえて馬場の五分どころを回って、直線に入ってからも馬場の良いところを走ることができました。それが、4着と好走できた要因なのですが、そのわずか1頭分外の、絶好のコースを通ってきたのが、武豊騎手騎乗のアドマイヤマックスでした。今年もそのときと同じように、エピセアロームを馬場の一番いいところに導いて、豪快に突き抜けてほしいものです。

スプリンターズSのドリームバレンチノ(当時は9番人気)に匹敵!
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