【競馬】エリザベス女王杯は、レインボーダリアの大駆けに注意! (2ページ目)

 対する古馬陣は、札幌記念で牡馬のGI級ダークシャドウ(牡5歳)を倒して、前走の京都大賞典ではこのレースを見据えた競馬で差のない4着と好走したフミノイマージン(牝6歳)が筆頭格と言えるでしょう。

 ちなみに、鞍上の太宰啓介騎手は、1998年デビューで今年が14年目ながら、重賞勝ちは昨年の福島牝馬Sをフミノイマージンで制したのが初めてでした。しかも、その後に挙げた重賞もすべてフミノイマージンによるもの(重賞通算4勝)。フミノイマージンは、まさに彼を一流ジョッキーへといざなうかのような馬ですね。

 春のGIヴィクトリアマイルでは池添謙一騎手が騎乗。太宰騎手は乗り替わりという苦い思いをしましたが、今回再びチャンスが巡ってきました。ここで勝つことができれば、太宰騎手はさらにもう一段、ステップアップできるのではないでしょうか。

 このフミノイマージンの強さは認めつつも、実は古馬で気になっているのは、横山典弘騎手が手綱を取るホエールキャプチャ(牝4歳)です。昨年のエリザベス女王杯では3歳の立場で挑戦して4着と健闘。今年の春はヴィクトリアマイルを制しています。

 前走・府中牝馬Sの大敗(11着)で評価が下がりそうですが、今回のようにヴィルシーナというマークする馬がはっきりしている場合、想像以上の仕事を成し遂げてしまうことが横山典騎手は多々あります。直線でバラける京都の外回りは、そういった騎乗が"嵌(はま)る"コース。翌週のGIマイルチャンピオンシップで騎乗予定のレオアクティブも楽しみですが、今回もホエールキャプチャからは目が離せません。

 さて、このレースの「ヒモ穴馬」ですが、熟考した末、レインボーダリア(牝5歳)を指名します。

 そもそも昨年のエリザベス女王杯、連覇を果たした外国馬スノーフェアリーを筆頭に強力なメンバーがそろう中、5着と好走。地力は間違いなくあります。

 前走の府中牝馬Sは4着でしたが、外枠がやや不利な東京・芝1800mで17頭中16番枠という大外発走。結果、2コーナーですでに位置取りが悪くなり、道中も外を回され、4コーナーも大外という、かなりロスの多い競馬でした。

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